皮下脂肪と内臓脂肪
脂肪と一口に言っても、血液中を流れている遊離脂肪酸やコレステロールもあれば、細胞になって体に蓄えられている体脂肪(中性脂肪)もあり、体脂肪は皮下脂肪と内臓脂肪に分けられます。
皮下脂肪は皮膚の下にある脂肪細胞で、表皮・真皮の下にある細胞です。真皮はコラーゲンやヒアルロン酸が含まれ、肌の張りやみずみずしさを左右する部分で皮下脂肪はその下にあります。
皮下脂肪は、病気を引き起こす直接のきっかけではなく、いざというときに使えるようにエネルギーを貯蔵し、また保温するという大切な役割を持っており、特に女性の場合、妊娠・出産には必要不可欠です。
ただし、皮下脂肪もつきすぎると体重も増えるので、膝にかかる負担は相当なものがあり、何よりも見た目が太るので多くの人なら避けたい状態でしょう。
一方、内臓脂肪とは腹筋の内側の壁の腹腔内についている脂肪のことで、内臓の位置を正しく保ち、衝撃を和らげるクッションの役割を持ちます。しかし、内臓脂肪はつきすぎると大変危険な体脂肪なのです。
この内臓脂肪こそがあらゆる生活習慣病を引き起こす元となるといっても過言ではないようです。ダイエットとか脂肪という場合、何かと皮下脂肪ばかりに目が行きがちですが、皮下脂肪自体は見栄えは悪いものの、さほど、健康に悪影響はないのです。